今回の旅のイントロダクション

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そもそもモルディブというのはダイバーの憧れの地の一つでありまして。
青い海、白い砂、ロマンティックな水上コテージ、新婚さんのキャッキャうふふ。つかまえてごらんなさい。実にうらやましい。しかし、今回の我々はそんなうらやまチャラついた旅程ではないのです。”リゾートいちゃいちゃステイ”ではなく、”ダイブサファリ”。1つの大きなボートに乗り込み、数ある環礁から環礁へ何日にも渡って航海し、襲い来るボスキャラ級の絶叫ポイントを次から次へと潜り倒す。野生のジンベエザメ、ぐるぐるマンタ、ナースシャークの群れなどここでしか見られないまさに”地球ヤバい!” 光景。本当にダイビングが好き、海が好きな人種だけがその恩恵に浴することのできる旅。未知なる世界への冒険、仲間との協力、自分の限界への挑戦。まさに週刊少年ジャンプの世界、なんて硬派なんでしょう。母船には客室やリビングがあり、コックさんまで乗っていて、狂った様にダイビングしかしない我々のために、毎回おいしいご飯を作ってくれます。朝起きる、潜る、絶叫、朝寝、ごはん、笑う、潜る、驚嘆、笑う、昼寝、ごはん、潜る、感動、お酒、爆笑、就寝。ダイバーの欲望を凝縮しきったエスプレッソのような毎日を通じ、ダイバーである喜びや、海への畏敬を感じる超非日常空間。それがダイブサファリです。

去年10月、懇意のダイビングスクールのオーナー様にお声をかけて頂き、店でこのサファリを貸りきってこの贅沢な旅の醍醐味を存分に味わい、また同時に独立当初のショボい自分を思い出しました。その頃の実力ではダイブサファリをチャーターする事なんて思いもつきませんでした。すごく大きなお店しか出来ないと諦めていました。夢のまた夢でした。「みんなモルディブモルディブ言うから、僕は天の邪鬼なのでいかない」なんてごまかしてました。

しかし実際に現地では、とにかく毎ダイブが驚きと興奮の連続、脳みそがドーパミンとアドレナリンのスープでドプドプのヒタヒタに漬け込まれました。「昔のショボい自分では考えられないほど贅沢なことさせてもらってるな」「いつも伊豆で頑張ってスキル磨いてる常連さんたちにも、味わってもらいたいな」という気持ちが航海中どんどん強くなって行きました。

実は僕が沖縄での修業時代、一緒に頑張った前井さんという方がモルディブでサファリを経営しています。去年はお声かけ頂いたオーナー様との兼ね合いで別サファリを利用したので、事前に「ごめんなさい、次は絶対にあなたの船に乗せて下さい」とメールをしました。帰国便のマーレ空港で前井さんはわざわざ待っててくれました。約18年ぶりの再会。彼女はダイビング業界でも何度も賞を穫るような超有名なカリスマになっていました。素晴らしかったトリップと南国の空気。なんとなく負けたくないという気持ち。今のFUNKならお客さん手を挙げてくれるかもしれない。僕は気分が大きくなっていました。

「来年、絶対にうちだけでチャーターするから!」そういって帰国便に乗り込みました。それが今回の旅の始まりでした。では実際に旅を企画するにあたり、いろいろ問題がありました。まず日程が8日間という時点で「そんなに休めないよ・・」というお声が上がります。8日間のトリップと言うのは、それまでやった事がありませんでした。そうなるとお客様が夏休みが取り易い時期になりますが、ハイシーズンに伊豆を8日間も空けるのは、僕も勇気が要りました。でも今までできなかった事をするのだから、今までと違うことをしなければと言い聞かせ、9月開催となりました。

いつものトリップより日程が長いとお代が上がってしまうということもハードな要素かもしれません。さらにチャーターするためには、「総勢18人集める」と言うハードルがあります。いつものトリップで大体10名様、少ないと4名様くらいの時もあります。スタッフも帯同するとは言え、18名。さらに6ヶ月前までに予約完了しないといけないという難易度。これは旅行社の方に泣きついて3ヶ月前にしていただけました。デッドラインは5月となりました。

年が明けて詳細を発表しましたが、なかなか手を挙げて頂けません。正直4月まで5名様しか集まっていませんでした。「今の僕にはまだ伝える力が足りなかったかな・・・」あきらめかけましたが、チャーターできなくても行くと言って下さっているお客様のために遂行はしようと、最後にブログに思いの丈を書き込みました(それが上の内容です)。そこから何かが伝わったのか潮目が変わり、一人また一人と手を挙げて頂き、最終的にはスタッフ入れて18名という人数がお集りいただいたのです。僕は今年で43歳、いいおっさんです。おっさんがこんなことを言うのは、世間的に憚られるはずですが、心の底から思いました。「夢って叶うんだな」

DAY1

2016年のハイシーズンを駆け抜けて、いよいよ9月。成田をスリランカ航空で、かなりのテンションと共に飛び立った我々一行18名は、沖縄台湾をなめつつ南シナ海を南下、機内食では、程よい辛さのチキンとインゲンのカレーと、極限まで細長くしやがったなコノヤロウ的ジャスミンライスのコンビネーション及びコラボレーションに、「これはお酒を飲みなさいとの神様の思し召しに違いないそうだそうだ。神様の言う通りだ。」と即決で解釈、「これから行く所はいつもの東南アジアじゃないな!南アジアだな!モルディブだな!」と心も躍りました。機内食で心躍るって、最近あっただろうか。さらにトンキン湾からベトナムはダナン、インドシナ半島を横断する形でバンコク上空からアンダマン海へ抜け、ベンガル湾を突っ切ってインド亜大陸の南端に浮かぶスリランカ・コロンボに8時間後に到着しました。

コロンボ・バンダラナーヤカ空港に到着すると、「このカレーに使用されている32種類のスパイスを全て答えよ」という問いも楽勝で答えられそうなオーラを身にまとった人々でいっぱいでした。約90分ほどの待ち時間で、乗継便にボーディング。1時間足らずでモルディブ共和国の首都マーレに到着しました。とっぷりと日は暮れて、南洋特有のねっとりした夜の空気感が僕らを包みました。

トランジットのスリランカでは去年も我々を迎えてくれたブッダ
「去年、ブログで見た!」
「テンション上がる!!!」
と写真を撮りながら

行きにお土産の下見をしつつ…

飛行機乗って~


モルディブの首都、マーレに到着!マーレ空港を出て、横断歩道を渡ると、いきなり港。空港と港がほぼ同じ所にあるということも面白みを感じます。港にはダイビング用の船(ドーニ)が待っててくれて、それに乗って空港の夜景を見ながら、沖の母船へ移動します。書類記入やオリエンテーションを行い、その時点で日本時間は深夜12時。興奮気味の皆さんは寝酒飲んで日本時間の3時30分。明日は早朝からいきなりダイビングです!







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DAY2

今回お世話になるダイブサファリは前井さんというか通称「カオリータ」率いる「モルディビアンスターズ」。今年就航するバズだった新造船ハシーナ号が、間に合わず代替船の「アザレア号」での航海となります。新造船に乗れないのは残念ですが、このアザリアがびっくりするほどの高級クルーズ。セレブでラグジュアリーでオシャレなのですが、それはまた後ほど報告します。
P9110014朝6時起床集合。漂流遭難した場合に備えた水面用無線&GPSユニットを1人に1つを無料貸与。1つが少人数になるようにグループを分け、「リゾートダイブでここまで丁寧なのは聞いた事が無いな」と、とても感動した素晴らしいブリーフィング。ガイドさん皆さん本当に丁寧。
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母船からドーニに乗り込み(ドーニってディベヒ語で「船」って意味だとKさんが持って来てた地球の歩き方に載ってました)、一本目のポイントは北マーレ環礁のLankan
Beyruランカンベル。大体1本目はチェックダイブと言って、ガイドが「この人どのくらい潜れるかな」と力量を測ったり、ダイバー本人が自分の体調やウェイト量をチェックするための意図である事が多いのですが、ホワイトボートに書いた地図の一ヶ所を指差し、「このへんでマンタを狙います」とのこと。なんじゃそりゃ。涼しい顔で何言ってるの?チェックダイブからマンタ?レストランならサラダとかスープとかの前にオシボリ出すタイミングですよ?

「え!いきなりマンタ見れるの?」と沸き立つ気持ちと、「いやちょっと待て、落ち着け。いくらモルディブでもそんな簡単に見れる訳が無い」「これは罠だ」という気持ちを、己の心で戦わせるみなさん。心なしか緊張の面持ちでポイントに到着し、グループごとにエントリー。P9110029
するといきなりマンタ!
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そしてマンタ!
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さらにマンタ!
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やっぱりマンタ!
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入れ替わり立ち替わり合計3枚か4枚がダイバーを気にする訳でもなく悠々と襲来!
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我々としたら非常に幸先のいいスタート、ガイドにしてみたら「こんなにハードル上げちゃっていいの?」という感じですが、なんかもうチェックダイブからマンタみせてくれるってことに、モルディブすげぇな!通り越してもうなんも驚かないぞ的な気分。

母船に戻り朝食をとり、そこから環礁横断。次の目的にまでに4時間近くかかるとのこと。外洋にでるために少し船があれます。早起きしたので各々サンデッキでくつろいだり、ソファで寝たりのまったりした午前中。アリ環礁に到着し13時過ぎにエントリー、2本目はRasdhoo
Madivaruラスドゥー マディヴァル。環礁内に入ると途端に穏やかになります。
P9110120ここの地形が面白く、山の稜線のような根を真ん中にみて、片側がドロップオフ、逆サイドが比較的浅い砂地というTボーンステーキのような、阿修羅男爵のような、カレーも良いけどハヤシもねのような両極端な二面をもったポイント。ドロップオフではグレイリーフシャーク、ホワイトチップシャーク、イソマグロ、マダラトビエイ、サーボスよかったギンガメアジの群れ、ハナダイ系の超乱舞などのワイドを。
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砂地サイドでは、モルディブ固有種のドラキュラシュリンプゴビー、インド洋にしかしないオーロラシュリンプゴビー、スターリードラゴネットなどマクロで楽しみました。
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お昼ごはんが15時頃。ここにいると何時だから何をしようというのではなく、太陽が昇るから、潮周りがいいから、風が強くなる前に、など自然環境に僕らが合わせていく生活になります。人間社会の慣習ではなく地球の動きに1日を支配される。これもある意味贅沢な時間だと思うのです。そして3本目はサンセット気味にMaaya
Thila(マーヤティラ)。ティラとは根のことです。カメやマダラトビエイなどと記念撮影でした。安全停止から水面にあがるエリアが、夕焼けの金色一色で本当に美しかったです。心にしみる色でした。
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夕食を食べて、4本目はナイトダイブ。Maaya Faru(マーヤファル)ナイトマンタを狙います。母船の上から明るいライトを炊き、エサとなるプランクトンを集めます。そこにマンタがノコノコやってきたところが狙い目なのですが、今回は時間が押してしまって、マンタを集める時間がないので、友船が予め集めていたところに、我々がノコノコご相伴にあずかる「もらいマンタ」スタイル。
P9120221潜降して-6Mくらい。着底するとすでにマンタがぐるんぐるん宙返りを打ちながらプランクトンを補食しています。黒いマントをハタメカせて向こうに行っちゃった・・・・。と思ったら戻って来た。うわー。こちらに真っすぐ突っ込んで来るーぶつかるーという瞬間、機首をぐいんとあげて水面に向かって急上昇したり。大きな口をあけてこっちに突っ込んでくると、口の中のエラ穴まで見えます。なかなかメカニカルなデザイン。こんなに至近距離でこんなデカい生き物が右往左往している光景は圧巻の一言です。水面から差し込む明るいライトに照らされて、マンタたちの1時間弱のショーに心奪われました。

母船に戻ると、Fさんのお誕生日を手作りのケーキとワインで超ムーディーに御祝い!
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1日によくここまで詰め込んだな・・・こんな素敵な時間があと4日間もあるのか」、とワインで頭ぐるんぐるんしながら、濃いサファリ初日が終わりました。
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DAY3

サファリでのダイビング一本目は必ず早朝です。この日はちょっと遅めで7時起床。1本目はFish Head フィッシュヘッド。「サメが多くて、釣ったサカナをサメが釣り上げる前に食べてしまうので、釣り人はサカナの頭しか上げられないほど」というところから付いたポイント名。去年も潜りましたが非常に魚影魚種ともに豊富で濃厚なダイビングを楽しめるポイント。P9120288
ここではヨスジフエダイに似たインド洋固有種のベンガルスナッパーが見所。
ブリーフィング時にガイドのカオリさん「まるで黄色の絨毯ですよ!」と話盛り気味。
皆さん「それ盛ってるんでしょ!」
カオリさん「いやいや本当にもう絨毯ですよ!」

ちなみにカオリータとカオリさんは別人です。ややこしいわ!と言いつつも、言われてみたら、うちも池田が二人、ヒロシが二人、KOIKEとKEIKOがいる。どこもややこしいわ!
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あヨスジフエダイに似たベンガルスナッパーは本当に絨毯の様で、1つも盛られていませんでした。
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本当の意味での「ムレ」の意味が分かるムレハタタテダイも目を奪われる光景。
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カスミアジとロウニンアジの超高速ハンティングと逃げ惑うクマザサハナムロの命がけの鬼ごっこも圧巻。
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根のトップにあがるとウミガメ炸裂!
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100ダイブ達成のY<さんおめでとうございます!素晴らしい1本。
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2本目はDhidhdhoo out」。よ・・・読めん。どひどふどふーあうと?ディッドゥーアウトと読むそうです。現地の言葉を無理矢理アルファベットにしているので、こうなってしまうのだそう。ここで狙うのは、2日目にしていよいよ野生ジンベエを狙います。

「ガイドがタンクをガンガン鳴らしたらダッシュですよ!」
「小さい根魚に夢中になってジンベエ見逃さない様に周りをキョロキョロ見てて下さいね」とかブリーフィングを入念に行い、ドーニに乗り込み、まずは水面近くにいるかもしれない個体を探します。素敵なブルーの景色を30分ほど探したところで「あの先に船がたまっているから、見られるかもしれない」ということで、まずはスノーケリングで攻めようと準備してたところで「深く行ってしまったので、ダイビングに切り替えましょう」。

こう言う時に間違いが起こり易いもの、ハヤる気持ちを抑えてバディチェックを行いエントリー。潜降しさーて中層流しますかというその瞬間!「カンカンカンカンカンカンカンカンカン!」いきなり聞こえるタンクを叩く金属音。

「・・・・・って鳴らしたらダッシュですよ~」みたいな引っかけかと思ったら、なかなかカンカンカンが終わらない。
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半信半疑で指差す方に漕いで行ったら、いきなりでたジンベエ!ダイブコンピュータをちらっと見る。ダイブタイムわずか1分。なんだその早さ!まだレンズも付けてないし、すげえデカいし、心の準備ができていない!ミンミンさん出すの早すぎ!
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もうちょっとストーリーの山場と谷というか起承転結というか、「2日間探しまわったけど見つからず、重苦しい空気が船内に立ちこめ、クルー同士の喧嘩もはじまり、雰囲気最悪のなか、最後の最後ですげーの見つかった!」的なのが欲しい!なんかあっさりしてる!昔話的にいうと「昔々あるところに、浦島太郎はおじいさんになりました、めでたしめでたし」くらいあっさりジンベエ!
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猛ダッシュする皆さん、前からジンベエ、どんどん近づいてくる、10M・・・5M・・・・あっという間に追いつかれた!並んだ!ゆっくり泳いでるくせにめちゃくちゃ速い!「しっぽはいくらでも撮れますから、できるだけキック頑張って並走してね」ブリーフィングのアドバイスを思い出し、さらにここからギアを上げる。立ち上る泡が凄い。ぐおおおおおおおお、あっという間にぶっちぎられる。その大きさ7Mくらいか。
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ジンベエの向こうにKさんが回り込んで必死に撮りまくってて、ジンベエの大きさと対比させるのに最高な場所にいてくれています。僕も夢中になって撮影。そしてしっぽ撮り放題シチュエーションへ。あっという間に30M付近へ引きずり込まれてたので、フルダッシュで荒れた呼吸を落ち着かせながら浅場へ移動。
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スノーケリングでも見られるかもと言う事で、とりあえず浮上し大歓声!すごいぞモルディビアンスターズ!スノーケリングで見れた個体は3Mほどの比較的小さな個体。そのかわり超ゆっくり泳いでくれてながーく見る事が出来ました。虹も出て最高の気分。

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この日最後のダイビングはKudarah Thilaクダラティラ。ここではベンガルスナッパーに似たヨスジフエダイが見所。ベンガルスナッパーは横に広く絨毯状に群れるのに対して、ヨスジは立体的に群れる印象。あとヨスジの方が顔が黒い。
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サンゴも素晴らしい。
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ここでもクマザサハナムロの群れが素晴らしく、ガイド陣が音を出したり、ブイを上げ下げしながら刺激してくれるおかげで群れが縦横無尽にスペクタクルなムーブを見せてくれる。そこにカスミアジがアタック!どこを見ても群れだらけの中、根頭に移動するとそこにはモルディブアネモネフィッシュのコロニーが。
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え?モルディブではクマノミも群れるの?ってくらい中層にはクマノミの群れ群れ群れ。アベレージ水深が深い中、印象深い一本。
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「夕食は外のデッキでもいいですか?」「いいでーす!」
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ということで、めちゃくちゃ雰囲気たっぷりなディナー。
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なにこれ!これ本当にうちのトリップなの?って感じ。お腹いっぱいになって、ソファでぼけっとしてると

カオリータ「ジンベエ出た日ってみんな疲れるんですよねぇ」

そうなんですよ、疲れたんですよ。とか言うか言わないかのうちに気がついたら眠りに落ちていました。星を浴びながらサンデッキで就寝。zzzzzz

DAY4

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6時起床。1本目はVilamendhoo Thira ヴィラメンドゥー ティラ。底にはコーラルがびっしり生えてていい感じ。ナポレオンや、マダラトビエイが楽しませてくれました。
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フセインが2匹のクダゴンベを見せてくれて、ワイド一辺倒だった僕らに一服の清涼剤になりました。ずーっと張り付いていたい気分。

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何よりこのポイントで特筆すべきはツバメウオの群れ。
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もう群れ群れ。
カオリータ「ちょっと早いんですが次は9時30分ころに。情報だけ持っててまだ潜った事の無い新ポイントに行きます。マンタが熱いらしいんで」

「いや、初日にマンタ充分に見せてもらったよ?」と思ったけど、今回のクルーズのマンタまつりはまだ終わっていなかったことを、我々はまだ知る由もありませんでした。

2本目Mahibadhoo Rock マヒバドゥーロック 
ポイント付近につくと、水面でマンタがパシャ付いてるのが見えて皆さんすでに興奮。
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潜降しそこそこ小振りな根周りで着底。入った瞬間マンタ3枚。と思いきや1枚だけになり、ちょっと寂しいかななんて思ってたら、1枚、また1枚と増えて最終的に6枚のマンタが!
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そのうちの一匹がテグスを巻き付かせてしまっていて、それも相当長いし太い。様子見ながらフセインが近づいてナイフで切れる所まで。マンタによくあそこまで近づけるもんだな、さすがだなと感心。

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ここでOさんが100本記念!マンタを背景に素晴らしい!

ドーニに戻ると、

カオリータ「まだあっちの方にマンタいるっぽいので、スノーケリングで行ってみましょう」
みなさん「あ!あの黒いのマンタ?いたいた!」
みなさん「あっちにも!あそこにも!あれ、めちゃくちゃいる!」
みなさん「水面からこんなに見えるもんなんだね」

ということで、どぼん。

すでにエントリーして着底しているどっかのダイバーたちの群れの泡を掻き分けると、そこに5枚ほどのマンタがプランクトン食べまくっています。
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おおおおおおおおおおおお。

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水面から見るマンタは、太陽の光を浴びて水中から見るのとはまた違った姿。どこ撮っていいか分からないくらいに次から次へと列を作って現れて、マンタトレインぽっぽーてな感じ。その数20枚ほど。
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もうバカになっちゃう。時間をたつのも忘れ、あそびまくり、ようやくドーニへ。マンタまつり、閉幕。

カオリさん「この数は雨季だなぁ」とぼそっと一言。
そうか、雨季はこんな感じも狙えるのか。ありがとう雨季、大好きだ、雨季。

昼食をとり、次の目的地Vaavu バーブ環礁へ。環礁移動なのでちょっと時間がかかるのと、3本目はサンセットならではの光景を狙おうということで「次のブリーフィングは17時すぎです」ということで、ほぼ5時間ほどヒマヒマに。みなさんサンデッキでお昼寝したり、ソファで漫画読んだり、ログ書いたり、のんびり。

3本目Allimata アリマタ
ここはナースシャーク(オオテンジクザメ)の群れが出るポイント。去年も味わったナイトシャークをおもいっきり集められるのは、餌付けしてたからあのですが、モルディブのガイド陣から「餌付けってどうなん?」との声があがり、今はやっていないんだそう。正直僕らもモルディブならでは「大自然の野生の本物」を味わいたい。英断だと思います。

カオリータ「なので、ナイトよりもサンセットの方が熱いんですよ!まだ明るいからちゃんと撮れるし」ミンミンさん「いくらでも撮れるんで、まずは着底しましょう、手を出さなきゃ絶対噛みませんからね!」

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どてーんと寝ているサメ、裏返しで体を砂地にこすりつけているサメ、上空を編隊組んで泳ぎ回っているサメ、もうサメまつりです。おとなしい性質、巨体の割につぶらな瞳。よく見るとかわいいです。
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ここでKさんがサメとともに100ダイブ達成!おめでとうございます!

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夜ごはんを食べたら、みんなwiiやったり、お酒飲みながら今日の思い出を笑いあったり。明日も良いダイビングになるといいなぁ!

DAY5

さて一周回って南マーレ、北マーレ環礁に戻ってきました。とたんに街っぽく。
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1本目はNagili Thila ナギリ ティラ
ソフトコーラルとハナダイが本当に素晴らしい。モルディブ中のがここに集結してるんじゃないかってくらい。カオリータ「前回来た時より増えてる!」ライト持って行けば良かった。
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インディアンバナーフィッシュ。マツゲかわいい。
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モルディブ固有種、コラーレバタフライ。
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2本目Banana Reef バナナリーフでマクロダイブ。モルディブで見たオニヒトデは、すごく鮮やか!なにこのパープル感!
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ハナダイギンポ。
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アイシャドウなのに、ケツアゴ!
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3本目が素晴らしかったFish Tankフィッシュタンク。
サカナの加工場の真下にある今期新ポイントだそうです。夕方に潜ると・・・マダラエイ、ツカエイ、ピンクウィップレイなどエイだらけ!だらけ!だらけ!
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そしてウツボだらけ!だらけ!だらけ!
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で、エイ!
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そしてムレハタタテダイだらけ!だらけ!だらけ!ここは本当にすごかった。
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エイ!
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ウツボとエイ!
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歌う3匹!モルディブ最高~♪
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終わりに


鳥と一緒にヨガ

「来年もモルディブ行きたい人~!」
「はーい!」












 






島でのお買い物を終えたら船上で最後の思い出作りへ






 





モルディビアンスターズの新造船見学へ

来年はこの船に!

「広い!」



「屋上も広い!」

アザリア号へ戻り荷物をまとめて空港へ



ドーニにステッカーを貼らせて頂きました


ドーニのプリンスと一緒にいつもバナナとお水ありがとう。

見覚えのある港へ到着


夢のような8日間モルディブトリップへのご参加本当にありがとうございました!
次回はあなたの番ですよー!