そろそろ佳境です。
大詰めです。
クライマックスです。
なにがって？
SNSIインストラクターコースが、です。
「彼らは何を目指してるの？」
とか
まだコースに入っていない方々から
僕も時々聞かれるのですけど
それは彼らにしか分かりません。
来月に最終試験を控えて
最後の追い込みに入った彼らに
先日送ったメールをここに置いておきます。
今年に入ってからの
彼らの頑張りと情熱が
ちょっとでも伝わればいいなと思います。
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この数ヶ月、IPCが進むにつれて
大好きな海が、
楽しかったはずのダイビングが
どんどん辛くなっていったんじゃないかな、
と推測します。
覚えること、
作ること、
練習することが
どんどん多くなり
忙しい毎日の合間を縫い
眠い目を擦り
頭を掻きむしり
なんとか用意してきたもの全てを
サクッとダメ出しされる。
どうしたらいいのか？
どこまでやればいいのか？
答えがあるようで、
それがなんだかわからない作業の連続に
なんで申し込んでしまったのだろう
やらなきゃよかった
なんどもそんな風によぎったでしょうし
過去にはそれに耐えかねて
リタイヤした人もいます。
この事実から僕はこう考えます。
インストラクターを目指す者の前には、
「楽しい」や「好き」だけでは、
越えられない壁がある、と。
自分一人の楽しみや快楽しか
考えられない人には
イントラという役割は理解しづらいです。
つまり「好き」や「楽しい」を
超えたもっと強いモチベーション。
これを持つ、持たないが、
イントラとそれ以外の人との
大きな隔たりなのだと思います。
もちろん好きや楽しいが
悪いわけではありません。
現代では「○○好きな人と繋がりたい」な
フレーズに代表されるように、
好きなことを追求することが当然で、
幸せだという価値観が主流です。
僕もそう思います。
海が好きだから
ダイビングが楽しいから
イントラを目指す。
全く正しいです。
僕もイントラになって25年たちますが
相変わらず海が好きだし
ダイビングはどんどん楽しい。
じゃあ、なぜ？
脱落する人が出るくらい、
どうしてこんなにIPCは辛くなっていくのか？
それでもなお、
あなたがイントラになる理由はなんなのか？
GW中にお二人に手伝って
もらったOW講習はいかがでしたか？
初心者さんのがんばりを
肌で感じた今こそ、
その問いに真っ向から向き合う
絶好のタイミングです。
少しは味わったはずです。
あなたが誰かのために頑張ると
海からあがったその人たちが
「すっげー楽しかった！」
っていう笑顔を。
できなくて悔しがってたことを
何回もチャレンジして
できた感動で半ベソかいている人を。
そしてこの壁を越えると
もっと味わえます。
年齢も立場も違う人同士が
やたら仲良くなってる様子を。
「こんな世界、教えてくれてありがとう」
って、ボソっと言ってもらうその刹那を。
今の努力が一瞬で報われます。
そして、この人たちのために、
より高みに行こうという
勇気に変わります。
こないだの講習で、
その片鱗を感じてくれたら良いなと思います。
そして、「ここまで来い」と
手を伸ばし続けて入れてる
あなたの先輩たちの存在を忘れないでください。
イントラになることがゴールではありません。
僕らが考えるべきは、いつだって「その先」です。
そのために今に集中しましょう。
この１ヶ月は長いようで、
けっこう時間足りないですよ。
だから、頼ってね。
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