
ニタリだジンベエだ記念ダイブだと
さぁ祝杯だ、冷えたビールだ、枝豆的なものはないかと
ホクホクとリゾートに戻ってきた我々。
まだウェットスーツすら脱いでいない
塩まみれの我々に
ホテルスタッフがこう言い放ちました。
「台風でリゾート閉めるからすぐに島を出る準備をして」

台風ができているのは知ってて
ある程度の覚悟はしてたんですが
まさか島を出ろまで言われると思ってなかった・・。
この台風、さほど強い感じじゃないので
大丈夫だろうと思ってたのですが、
以前にフィリピンに大被害をもたらしたのと
同じルートでして
政府も用心深いんでしょうね、早々に渡航禁止のおふれを出したということのようです。
「えーーーーーーーーーーーーーーいつ船が出るの?」
「4時」
「えーーーーーーーーーーーーーーいまなんじ?」
「3時」
うそーーーーーーん!!
蜂の巣を突いたような大騒ぎの中、
さすがですね、撤収めちゃくちゃ早かったです。

きちんとビールまで飲んで出船を待つ。
冷静なみなさま。
ほんとすごい。

名残り惜しそうにただ夕陽を見つめる。
そりゃそうよ、リゾート1泊しかしてないんだもん。
堪能しきれなかった。

マヤに到着。
嘲笑うかのように夕陽が燃える。

僕は今後の手配で頭いっぱい。
宿にしろご飯にしろ16人いるから大パニック。

マクタンへは配車が間に合わず
マヤで足止め。

このレストランでもひとトラブル。
皆さんに助けていただきました。
ありがとうございます。

マヤの宿は学生時代のバックパッカーを
思い出させるようなところでしたが
オーナー夫妻がすごく優しかった。

素泊まりと聞いてたのでけど
コーヒーやらマンゴーとか切って出してくれました。

だんだんこの辺りから雨足が強くなってきました。
海はまだまだまっ平だったんですけどね。
「潜れたじゃん・・・」


お迎えの車3台に分乗して一路マクタンへ。
だいたい3時間30分くらい。

マクタンのホテルでも
案の定部屋が取れてなかったり
一悶着ありましたが
パングラオのカズさんが
「強く言わないと彼らはサボって動こうとしないから、怒鳴れ」
的なことを昔言ってたことを思い出して、
僕はここからギャンギャン期に入りました。

することもないので
フィリピンで一番大きい水族館へ。

みんなもっと潜りたかったんだろうなぁ。
ごめんなさい。

トイレの通路がこんな。
日本のでかい水族館の方が
魚種や数だと圧倒的でしたが
隅々まで「海中を楽しんでもらおう」
みたいな想いを感じられました。



付き合ってる二人みたいなかんじ。

で、この日はその近くのレストランで。

台風襲来当日!!
雨が強すぎて、マクタン真っ白。

朝から本当にすることがなくて
飲むしかにゃーーーーい!
停電でエアコン効かなくて暑いので
エレベーターホール前を占拠。

あれだけ渋滞しまくる
フィリピンの道に車が走らない。
クラクションの鳴らない静かな午前中。

午後になり目の前のスーパーが空いた。
土砂降りの中、買い出し。


で、問題は晩御飯。
予約してた店が台風で閉店。
開いている店が見つけられなくって
完全に困ってたところ
このホテルで英会話スクールをやってらっしゃる
瀬戸さんに助けていただきました。
日本食レストランに連れて行っていただき
お弁当をゲットだぴょん。
本当に助かりました・・。
道中もいろんなお話を伺って
だからこんなに優しいのか、と思いました。
瀬戸さん、ありがとうございました!
セブ留学考えてる人は、
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フィリピンはインフラ弱かったりするけど
人が強いですね。生きる力みたいな。
今回の件、ちょっと考えさせられました。

オベントを持って帰った頃には
みんながホテルのお酒を調達してくれてました。
雨も止み、停電から復旧。
電気、すばらしい。

食べるところがないので
無理やり屋上を使わせてもらいました。

「ジンベエみたんだから、少し幸せの分け前よこせ」
と悪魔の仕業か
「台風でこんな感じになるから、先にジンベエ出しといたよ」
と神様の計らいか
どっちかわかりませんが
僕らダイバーは大自然を相手
にしているんだったよね、
と再確認させてくれるトリップでした。
ご参加の皆様には、
当初予定していた旅程と内容で
ご案内できず申し訳ありません。
物足りない気持ちをグッと隠し
最後まで笑顔でいてくださってありがとうございました。
次回、もっとがんばります。
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