ようやくこの地に戻ってこれた!

羽田を朝イチ便で発って女満別空港へ。
飛行機を降りて広がる白と青の世界。

しゃむしゃむと雪を踏み締める音を聴きながら、
少しだけマスクに指をつっこみ隙間を空けた瞬間。

肺の奥深くまで侵入してくる冷気に心が躍ります。

「また戻ってこれた」

コロナ前に「戻る」という表現が
正しいかどうかの議論はおいときまして。

コロナ前には出来ていたことが、
だんだんできるようになってきています。

とはいえ、
日常を忙しく過ごさせてもらっていても
どこか時計の針が止まっていたというか

喉の魚小骨に似た棘が
脳みそのどこかにもかかって
日常のふとした瞬間瞬間に
引っ張られ続けている。

個人的にはそんな場所、
それが今回の舞台となる羅臼です。

(ダイビングポイント:ローソク岩)

今年は無理だと諦めておりましたが
ありがたいことに潜らせていただけることになりました。

いつもはサクッと1回で書いてしまうのですが
今回は沁みた。
ことさらに沁みた。

ということで
数回に分けてアップさせていただきます。

カジカの産卵が熱い!

(通称”黒オニ”)

オニカジカ、という魚がいます。

地元では「赤オニ」「黒オニ」と呼び分けていまして
明らかに見た目が違うんですが
現時点では同じ種類とされている。

そんな魚です。

(通称”赤オニ” ぜんぜん違うでしょ)

今回はこの黒オニが多く目に付き、
卵を守っておりました。

カジカの仲間はどの種類も
抱卵してじっくり守るという印象ですが
黒オニさんも然り。

ピンクの小粒からビクとも動きません。
五条大橋の弁慶のように仁王立ちです。

卵だけでも被写体になれる美しさ。
このピンクのグラデーション。

お買い物中の女性が
「これはアタシのピンクじゃない!」と
おっしゃっているのをよく耳にしますが
この卵には全女性分の「アタシのピンク」が揃っている気がします。

そんなオニカジカを観察しながら
ふと目に付きました。

胸鰭の後ろになにやらビローンと伸びている。

(びろーんとコンニチハ!)

あ、ちんちんだ!

昔、高水温になる前の伊豆には
そこらにたくさんいた「アナハゼ」。

名前はハゼですけどカジカの仲間、
思えばヤツも大きなちんちんを誇っておりました。
(今の伊豆では絶滅しちゃいました・・。)

それにしても立派です。

(黒ちん、もしくは鬼ちんとでも言うべきか)

抱卵中の黒オニ、本当に凛々しい。
気高さすら漂っている。

目線を上に。
虚空を力強く見つめて。
そのプライドの高さが全身からほとばしっている。

しかしながら。

ハミ出てる。
おハミ遊ばされていらっしゃる。

この気高い上半身と
ハミ出る下半身の反比例。

それがじわじわとツボにハマっちゃって
一人でずっとゲラゲラ笑っておりました。

水温5度。
まったく冷たさを感じないダイビング、続きます。

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