お久しぶりです、イケダです。
今年は伊豆高原の桜の開花が記憶にないくらい遅れていますが、季節は確実に変わっています。毎日風向きを見ながらポイントを選んでるのですが、透明度がいい時と悪い時が場所によってゲキブレで面白いです。今回は先週末からの連続4日間で堪能した「伊豆の海中の色」をご紹介しようと思います。
季節を重ねるごとに春ならではの鮮やかなグリーンが好きになっていきます。
雲見の24アーチ
このグリーンの正体は植物プランクトンの増殖。魚の群れと同じ言わば植物の群れで、広大な海の生態系の一番底を支える不可欠な存在です。
温帯の季節限定の自然現象を「濁り」と感じるか「生命のスープ」と感じるか、はたまた「純粋にカラーを楽しむ」のか、そこに温帯域で普段潜る僕らダイバーの感性が問われているのではないかと思っています。今、僕すごいかっこいいこと言った気がします。
キンメモドキの群れは素晴らしかった。よく見てください、画面全部魚の群れです。
で、翌日は八幡野で「暗黒グリーンの中、ダイブマスターたちをナビ地獄に陥れてやろうグヘヘへへ」とほくそ笑んでたらこの青。浮遊物はありましたけど明るかったです。がっくり。
おかげでダイブマスターの皆さんは相当地形が頭の中に入ったようです。シーズン前に良かったですね。
僕が指示出せるのは陸までなので、海の中はヒマヒマ。
こんなのと遊んでもらっていました。まずはハナタツの赤。
ベニケロの目、サファイヤブルー。
サファイヤ、本物見たことないですが、おそらくこいつの目のように見入ってしまう美しさなんでしょうね。
極小クマノミベイベー。顕微鏡モードで。
さらに翌日は富戸ヨコバマ。さらにサクレツブルー。
これが4月の青でいいのか!
そのまた翌日は北川ボート。抜け抜けで、初ボートのゲストが水面から底見えすぎちゃってビビって潜降ためらうレベル。良い時お越しいただきました。
マツカサウオの金色。
他所では激レアの部類に入るかもですが、北川だと割と簡単に入るウチワザメ(エイの仲間)。イントラになって沖縄から伊豆に戻ってだいぶ経ってから初めて見たときに「変なシビレエイが!」と興奮したものでした。今でも見れると個人的に嬉しいです。
フィンピボット、大分いい形になってきました。あともうちょい!
ホウボウが目立ちます。まだそういう冬の名残が。
伊豆でのダイビングの良さの一つは季節の移り変わりを肌で感じられることだと思っています。
いろんな角度、いろんな高度、いろんな視点で是非味わってください。