あなたのスキンケアは、何派?

皆さんこんにちは、けいこです。

突然ですが質問です。
性別関係なく、考えてみて下さい。

「あなたの行動が、海や海洋生物にダメージを与えていると知ったら、どう思いますか?」

・食生活
・排水
・ごみの分別
・ダイビングスキル

いろいろな行動がありますが、
今回のテーマは、「スキンケア」です。

・自然派
・美白派
・時短派

ダイバーとして、あなたは何派ですか?
(ちなみに私は、シミはさらに日焼けして隠す派)

最近はスキンケアなどの美容が男性にとっても身嗜みの1つになっていますし、
ダイビング後に化粧品を使っていらっしゃる男性も増えてきました。
なので日焼けやスキンケアは皆さんにとって、一層需要が出てきていると感じていた

そんな先日、SNSI会報誌 『EXPLORER』が届きました。
ダイブマスター以上の方に4半期に一度発行される業界誌です。

その中に、カネボウや良品計画、DHCなどの化粧品メーカーで研究開発担当をされていた鈴木智恵美氏が『肌ケア』について興味深い記事が掲載されていましたのでシェアしますね。

その日焼け止め、使って大丈夫ですか?

これからやってくる夏。
すでに日差しが強い日も増えてきていますね。

すでにダイビングにいきたくてウズウズしている方も多いと思いますし、
これからの季節は、海、山、川!野外フェス、BBQなどなど、
全身に太陽光を浴びる大自然の中でアクティビティを満喫されるのではないでしょうか?


想像しただけでワクワクしますね。
しかしそうなると、問題は日差し。

「ムラなく日焼けしたいんだよね〜」
「日に焼けて赤くなりたくない!痛いし!」
「肌はいつまでも綺麗に保ちたいから。」
「外は好きだけど、紫外線アレルギーがあるから防がないとダメなんだ」

など、いろんな理由で日焼け止めを使う機会が出てくると思います。
帽子や、ラッシュガードでは防ぎきれないと感じる時も、使うかもしれませんね。

スキンケアにおいて大切な、紫外線のダメージを防ぐ役目の日焼け止めに
ダメージを増やしてくる種類があることをご存知でしたか?

まさか日焼け止めが、肌にダメージを与えているなんて。

日焼け止めを使うと、なんだか肌の調子が悪くなった経験はありませんか?
変に乾燥したり、赤くなったり、痛くなったり、吹き出物ができて荒れたり。

肌にダメージを与えてくるタイプの日焼け止めの多くは

・肌の上で化学反応を起こし、ダメージを与えてくる。
・使用後肌が赤くなったり、かゆくなったりする。
・化学反応後の物質がアレルギーを引き起こす。
・何度も洗わないと落ちないので、落としきれず肌へダメージを与える。

など、その日焼け止めの性質が結果として肌のダメージとなっています。

ダメージを与えてくる日焼け止めの見分け方とは?

これを聞いて、ゾッとした方も多いのではないでしょうか?

なのでこれから、
ダメージがある日焼け止めを避けて、自分の用途にあった日焼け止めの選び方、正しい日焼け止めの落とし方をお伝えしていきます。

まず、日焼け止めは2つに分けられます。
紫外線吸収剤使用のタイプと紫外線散乱剤のタイプです。
ダメージを与えてくるのは 紫外線吸収剤使用のタイプです。

ちなみに間違えずに選ぶためのキーワードは
*『ノンケミカル』『紫外線吸収剤フリー』
と表記されている日焼け止めを選ぶという事です。

*日焼け止めのノンケミカルは、紫外線吸収剤を使っていませんと言う意味なので、化粧品のノンケミカルとは意味が違います。ややこしいので注意してくださいね。

ノンケミカルの日焼け止めには紫外線散乱剤が使われますが、
文字通り肌の表面で紫外線を跳ね返してくれるので、肌の上で化学変化は起こしませんし、
水に弱い性質を持っているのでしっかりと日焼け止めを落とすことができるので、
その後のお手入れも、効果的に行うことができます。

また最近は石鹸で落ちるタイプもあるので、敏感肌の方にも刺激が少なく済みます。

もし、『ノンケミカル』『紫外線吸収剤フリー』の表記がなければ
・オキシベンゾン
・オクチノキサート
・アボベンゾン
・オクトクリレン
紫外線吸収剤なので、成分表示をみて確認してくださいね。
(長くなるので、より詳しい全成分表示名称は一番最後に載せておきます。)

紫外線を防ぐ力が強いのは?オススメの形状は?

さらにご自身にあった日焼け止めを選ぶ方法もお渡ししておきます。

ノンケミカルや紫外線吸収剤フリーと表記されている日焼け止めを選んだら、
ダイビングや屋外で長時間日にあたる場合は
 *SPF50+ で *PA++++ という表記で日本製がオススメです。

*SPF (sun protection factor)は
短時間で赤みや炎症を起こす紫外線B波(UVB)を防ぐ効果の指標で数字が大きいほど防ぐ効果が大きくなります(50+が最大値です)
*PA (protection grade of UVA)
一時的な黒化、長時間かけて肌の弾力をなくす紫外線A波(UVA)を防ぐ効果の指標で+が増えるほど防ぐ効果が大きくなります(++++が最大値)

真夏でない日常では、SPF値35以下でPA++、PA+++で十分な効果があるそうなので、お肌と状況に合わせて使い分けて下さい。

(ノンケミカル 日焼け止め とかで検索すると結構でてきますよ!)

そして…

『マスククリアで目が痛い!』『汗が目に染みる!』という方

液状のタイプでは汗や水で肌のキメやシワを伝って目に入って目に染みるので、
スティック状の日焼け止めがおすすめです。
手も汚れずに塗り直しができますから、試してみてくださいね。

(上の写真、左がスティックタイプです)

肌ケアの効果を上げる正しい日焼け止めの落とし方

化粧水や乳液を効果的に浸透させられる正しい日焼け止めの落とし方

① 海水を真水で洗い流す
② ウォータープルーフタイプの日焼け止めをクレンジングと洗顔料でしっかり落とす。石鹸で落ちるタイプなら石鹸でしっかりと洗い落とします。
 (どのメーカーも汗、水で落ちない工夫をしているので、そのメーカーでおすすめしているクレンジング方法に従いましょう。)
③ グリチルリチン酸ジカリウムやグリチルレチン酸ステアリルといった抗炎症剤が入っている化粧品を使う。
④ さらにクリームなどで蓋をして保湿する。
⑤ そのあとも、日差しが強い中を歩くなら日焼け止めも忘れずに!

*スプレータイプの日焼け止めは、粒子が細かく残りやすいので念入りに洗ってくださいね!

肌に優しい日焼け止めが、自然を救う。

ハワイでとある法律が2021年から施行されます。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
一昨年ぐらいから、海好きな人の間で『日焼け止め禁止法』として話題になっている

2021年から施行されるハワイ州の『サンスクリーン法』は
『紫外線吸収剤』が入った日焼け止めへの規制をして販売と流通を禁止する法律です。

すでにパラオやフロリダ、メキシコ、カリブ海など、豊かな海を持つ地域では施行される予定で、世界的にも広がる動きがあります。

この法律ができた背景には、紫外線吸収剤が、成育中のサンゴを死に追いやり、サンゴ礁の白化現象、海洋生命体の遺伝子損傷にもつながるというデータが
環境研究所「Haereticus Environmental Laboratory(HEL)」の調査結果として出ていることにあります。

皆さんが察しているように、これは海に限った話ではありません。

山道で、暑くて頭にかけたその水は土へ流れていきます
湖であそんだら?その中の生き物にだって影響はでます。
雨がふれば、どこにいたって川を通って最終的には海へ向かいます。

魚も、サンゴも、生き物がいない海を想像できますか?
森の環境が壊れれば、当然海にも影響がでてきます。

海も山も川も、
自然で遊ぶ我々のほんの少しの行動で、守ることができます。

ダイバーとして
この夏のスキンケア、真剣に考えてみませんか?

アナタの選択が、未来を変えていきます。

自分の肌も、大自然の遊び場も、いつまでも美しいままで在りましょう!

*各メーカーで使用している薬品が異なりますので、肌に合わないと感じた場合は使用をやめて、医師に相談してください。

*補足【紫外線吸収剤の全成分表示名称】
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル →日本製に多いです
・ジエルチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・メトキシケイヒ酸オクチル
・パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
・T-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
・オクチルトリアゾン など

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