ある日、うちの常連さんのあやみちゃんが
「会社を辞めて、梅酒をつくる」
と言い出しました。
そうです、いつもケラケラ笑う
あの女性です。
もしくはいつも髪色が
派手なあの女性です。
有名な大学の醸造学科を出て
医薬品メーカーのリケジョであるから
まぁ出来なくはないな。
いいじゃん、いいじゃん
ものづくりっ
とお気楽に聞いていました。
ところが、話を聞いていくうちに
お酒を作ることを仕事にするのは
障壁がいくつもあるんだそうです。
「酒蔵がない」
「設備がない」
「免許もない」
ところからのスタート。
あっても、レギュレーションが
なんやかんやめんどくさい。
ツテもコネもない状態から
本場の和歌山県の梅農家さんの
ところに乗り込んで行ったり。
住んでたところ引き払って
新天地に作業場を構えてたり。
自分の作りたい梅酒の
素材へのこだわりのことを
熱く話してくれたり。
これは“本気の仕事”にする
んだということが、強烈に伝わってきました。
彼女が目指しているのは、
素材から製法まで
既存の梅酒とはまったく違うものなんだそうです。
手間がかかりすぎてやっている人が少ない栽培法の梅
日本に2％しか流通していない希少な非加熱の生蜂蜜
高度な発酵技術が必要な玄米焼酎。
など、これらの素材すべてだけでなく
彼女が今まで積み上げてきた知識と技術を注ぎ込んで
「誰も飲んだことのない梅酒」を作ろうとしています。
誰に頼まれたわけでもないし
誰かが保証してくれるわけでもない。
本人も「すっごく不安」と言っていました。
でも、「自分の人生を注ぎ込むもの」を見つけて
自分の手で未来をつくろうとしている。
素直に応援したいなと思い
いっしょに応援してほしいとも思い
ブログに書きました。
どうかこの挑戦が、誰かの心にも届きますように。
そしてうちのイベントで、彼女の梅酒を出して
「この梅酒、うめーーーー！」
とみんなでゲラゲラ笑って堪能したいです。
あやみ、楽しみにしてるからね。
■「梅の神々」のもっと詳しい内容はこちら：
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