1.なぜ溺水が多いのか?
ダイビング事故で一番多いのが
「溺水」というのはよく知られた話です。
溺水と聞くと、多くの人は
「溺れて水を飲んでしまった」
というイメージを持つと思います。

視界(マスク)・浮力(BCやスーツ)・呼吸(レギュやスノーケル)を確保していれば溺れないですよ
「3つの確保」
なんてうちのスクールでは
お伝えしています
ところが、近年の事故データの中で
「水を飲んでいないのに
肺胞が体液で満たされてしまう」
ケースが溺水の中に含まれている
と指摘され始めてきました。
浸水性肺水腫と呼ばれます。
2.浸水性肺水腫とは何か?
浸水性肺水腫とは、
水を誤って飲んでいなくても、
肺の中に血液由来の水分が染み出してしまう状態です。
・肺の中が「呼吸しにくい状態」になる
・息が苦しい
・咳が出る
・エアの消費が多くなる
結果として、溺れているような状態になります。
「浸水性肺水腫」の特徴
- 明らかな水の誤嚥がないのに、潜水中に強い息切れや咳がある
- 発症の平均年齢は48歳
- 女性は、男性よりリスクが8.6倍高い
- 喘息がある場合、症状が長引き、再発リスクが6.9倍高い
- 翌日にはほとんどが治るので重要視されにくい
参考資料
Alert Diver Monthly 2019年11月号:浸漬性肺水腫について考える(DAN JAPAN)
3.予防
- ダイビング中に、息が上がったら止まる
- 日頃から適度な運動を
- 水温にあったスーツを着用する
- 水の抵抗が大きな器材を選ばない(浮力体の大きなBCや大きなカメラ)
これは特別なことではなく、
ダイビングを長く楽しむための備えです。
パルスオキシメーターで確認しましょう

ラフィンダイビングスクールでは、
- コニカミノルタ製のパルスオキシメーター
を導入しました。
指に5秒ほど挟むだけで、
動脈血酸素飽和度と脈拍を測ることができます。
(安静時は、96〜99%が一般的な正常範囲)
もし低い数値が出た場合、
ご本人が自覚していなくても
循環器や呼吸器に負担がかかっている
可能性がありますので
当日のダイビングにはくれぐれもご注意ください。
数値は「ダメ出し」ではなく、
自分の体調と上手につき合うためのヒントです。
数値が低い状態が続く場合は、
専門医に相談することをおすすめします。
まとめ
「無理をしない判断ができること」
も自立したダイバーの在り方でしょう。
パルスオキシメーター、
ぜひ使ってくださいね。
楽しいダイビングは安全&予防から!
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